第1回(宝塚市民生委員・児童委員連合会) 福住会長・成瀬さん

福住会長と成瀬さんは、民生委員・児童委員として日々精力的に活動されています。 先日行われた災害時要援護者安否確認訓練にも多くの民生委員・児童委員の方にご協力いただき、連絡確認や要援護者の地図作成など、いざという時のための入念な準備を行われていました。  民生委員・児童委員連合会では、災害時要援護者支援の取組以外にも非常に多くの活動を行われています。今回は、先日作成された「思いやり・支え合いバッジ」に込めた想いや、これから行われていこうとされているお互いさまの取組の一部についてお聞きしました。

思いやり・支え合いバッジを作られた経緯について教えてください

兵庫県が1月からヘルプマーク普及に取り組んでおり、宝塚市も呼応して4月から交付しています。3月に孫を連れて横浜に行った際、ヘルプマークを持っている方、例えば白杖を持つ方へ小さい子どもが声をかけたり、花壇を手入れされている高齢者の方に若い人たちがお礼にと飲み物を渡したりする光景を数多く見ることができました。 ヘルプマークを宝塚市で持つ人がこれから増えた時、横浜のような雰囲気が醸し出せないかと考えた末、今回の思いやり・支え合いバッジを思いつきました。4月の民生委員・児童委員連合会の理事会で提案させていただいた所、「ではやってみよう!」と始めることになりました。
図案も公募にするなど、みんなが取り組めるものとなるように配慮しています。

作成後、障がい者記念フォーラムへバッジを付けて行ったところ、お年寄りやお子様連れのお母さんなどに「そのバッジはどこでもらえるの?」と質問されるなど、前向きな反応もいただいています。硬すぎない雰囲気が良いのかもしれません。5000個作成したが、今はほとんど配られて残っていないので、追加発注を検討しています。

使われている方からの反響はいかがですか?

このバッジを付けると気持ちが切り替わり、いつも以上に親切にしないといけないと身が引き締まるらしいです。ピンが危ないので今はまだ渡してないですが、小学生も欲しがってくれます。私の孫は「優しい人がつけるバッジなんでしょ?」とも言ってくれていますね。 このような活動についても、「エイジフレンドリーの取り組みの一つにしませんか?」という提案を行政の方にはさせてもらっています。

このバッジを付けると気持ちが切り替わり、いつも以上に親切にしないといけないと身が引き締まるらしいです。ピンが危ないので今はまだ渡してないですが、小学生も欲しがってくれます。私の孫は「優しい人がつけるバッジなんでしょ?」とも言ってくれていますね。 このような活動についても、「エイジフレンドリーの取り組みの一つにしませんか?」という提案を行政の方にはさせてもらっています。

エイジフレンドリーシティについてどう思われますか?

民生委員の立場でいうと、エイジフレンドリーシティを的確に捉えて、高齢者がいくつになっても働ける、地域で自分の存在が認められる居場所を私達が与える側にならないといけないと思っています。
高齢者の方に対して、悩み事の傾聴もしますが、同時に一人ひとりが主張しなさいとも伝えています。自分のしんどいことを言うだけでなく、なぜなのか、どうしたいかまで伝えられる市民が増えるよう尽力しなければと考えています。例えば、夕方になると寂しいと電話してくる高齢者の方もいますが、「電話する元気があるなら、出てきて誰かの支えになって欲しい」とも伝えています。それがお互いさまで、このバッジが後押しできると思っています。
 自分にできることが何かを言ってもらえれば、発揮できる場所を繋げていけるよう取り組んでいっています。(福住会長)

エイジフレンドリーシティも色々と変容しているかと思いますが、宝塚市民のために行う取り組みなのであれば、市民にまずは知っていただくことが大事で、関心を持ってもらうことから始める必要があるのかなと思います。 (成瀬さん)

災害時要援護者支援についてお聞かせください

今回作成した「災害時要援護者支援の地図」[1]も、実際に作ってみることで根拠のある気づきが生まれました。昔と違って民生委員は更に動くようになっているなと感じます。
実際にマッピングすると障がい者が多く存在していることがわかったので、今年の活動は障がい者への支援を重点的に取り組んでいっています。高齢者と比べて、障がい者は助けを求める声を挙げにくいという課題も感じています。
行政が全ての現場を知ることは不可能なので、民生委員が現場を具体的に知り、行政に的確に伝えることから、適切な対策を講ずることができると考えています。
今日の訓練でも、要援護者支援の取組について行政と民生委員の関係も一歩進んだと思います。行政から民生委員を動かそうとする提案はしにくいでしょうから、私達からお互いさまの優しさを持って働きかけていっています。(福住会長)

先日、一部地域で停電が発生しました。福住会長に電話すると、「電気が止まると困る人がいるよね、地図のあの人だよね!」という指摘にハッとさせられました。水害や地震、台風だけでない。電気が止まるだけでも、「呼吸器が動かない」「電動ベッドが動かない」など、危機的状況になり得る人がいます。実際に訪問すると大変喜ばれました。
 少しずつですが、何事も関心を持って取り組まないと気付かないことが出てくるのだという良い経験になりました。(成瀬さん)


[1] 要援護者を「要介護認定者」「障がい者」に分け、宝塚市の地図にシールを貼ったもの。民生委員による手作り。

これからの取組についてお聞かせください

私達も、避難所開設のマニュアルやガイドブックを作ったり、避難所開設訓練の手順を整理したり、災害時要援護者支援やバッジの作成などを行ってきました。その様々な活動こそがエイジフレンドリーだと思っています。これからもそういった取り組みを行っていきます。
地域で行われている、子ども食堂などのネットワーク「子どもと地域の課題を考えるラウンドテーブル」 [2] を先日立ち上げました。父子家庭・母子家庭の親への支援などを話し合っています。地域で行われている様々な取り組みをつなげ、より良い形で運営できるよう皆さんで考えていきたいと思っています。


[2] 制度狭間の子どもの課題を地域、行政の枠を超え、いろいろな関係機関が連携し解決を図るため、活動者のネットワークをつくり、実態確認、対策検討、政策提言等を行う会議